Mr.Tの日記

のんびり。

黄昏の賢者 歌詞考察

このページでは、Sound Horizon黄昏の賢者と他の曲への繋がりを考えます。

私の考えでは、
黄昏の賢者→11文字の伝言→天使の彫像
という風に繋がっていると思います。

簡単に言うと、
・クロエ=伝言の母
・伝言の母は、オーギュストの妻
・クロエは身ごもったが、出産に耐えられる身体ではなく、出産と死か、堕胎と生かを選ばされる。
・オーギュストは出産に反対し、クロエには生きて欲しいと願っている。

こんな感じ。

伝言、彫像については、また別に考察していきます。

以下、歌詞に考察を挟みながら記述します。
説明とか苦手なので読みづらいかと思いますが、ご了承ください(^_^;)


彼の名は『賢者[Savant(サヴァン)]』――
正確にはその呼び名も通称...本名は全く以って不詳...
私が初めて彼と出逢ったのは...ある春の日の黄昏...寂れた郊外の公園だった……

今晩和[Bon soir(ボン ソワール)]――
「お嬢さん[Mademoiselle(マドモワゼル)]…
そんな浮かない顔をして 何事かお悩みかな…?
先ほどから君がその噴水の周りを廻った回数は11回
歩数にしておおよそ704歩 距離にして実に337m
愚かな提案があるのだが…どうだろう
私で良ければ君の 話し相手になりたい……」

まずは誰も居ない → 其れが零[Zero(ゼロ)]だ...
其処に私[Moi(モワ)]が現れた → 其れが壱[Un(アン)]だ...
そして君[Toi(トワ)]が現れた → 其れが弐[Deux(ドゥ)]だ...
単純な数式(シキ)にこそ ← 真理が宿る...
そんな容易なことに0301え自らを閉ざして 気付けない時もあるのだ……


※考察※
無人の公園に賢者が訪れる。
 ↓
更にクロエが訪れるが、賢者の存在に気づかず、噴水の周りを回り始める。
∴クロエは、賢者の存在に気づかないほど、周囲の様子に気を留める余裕すらないほどに、思い悩んでいる…という表現。
賢者も賢者で、噴水の周りをひたすら11周も回るお嬢さんを眺めカウントし続けていた面白い場面(笑)


やぁ、ご機嫌よう[Salut(サリュー)]――
「お嬢さん[Mademoiselle(マドモワゼル)]…
先日の悩み事に対する回答は出たのかな?
君と別れてから今日で丁度一週間
時間にして168時間 分にして1万80分
秒にして60万4800秒 …と言っている間にも23秒が過ぎてしまった
今日も君の 話し相手になりたい……」


※考察※
小難しい計算を瞬時に行うあたり、おそらくサヴァン症候群
サヴァン症候群についてはウィキ先生を参照あれ。


朝と夜との地平線[Horizon(オリゾン)] → 其れは弐[Deux(ドゥ)]だ...
時の王[Roi(ロワ)]が眠る場所 → 其れは参[Trois(トロワ)]だ...
煌めく永遠(トワ)の星屑 → 其れは伍[Cinq(サンク)]だ...
単純な素数(カズ)に0301え ← 真理は宿る...
どんな容易なことに0301え自らを閉ざして 気付けない事もあるのだ……


※考察※
このあたりは分からないです(´・ω・`)


君の哀しみを因数分解(バラ)してみようか?
幸福(シアワセ)の最大公約数(カズ)を求めてみようか?
涙を拭って...0301ぁ...お立ちな0301い...君の途まだ続くのだから……


※考察※
悩みを、まずは細分化して、何が哀しみであるかを見極めよう。
そして、どの選択肢が幸せたり得るのかを、追求してみよう。
嘆いているばかりでなく、目の前の道を見据えて考えてみよう…というかっこいい言い回し。


なるほど[En Effet(アン エフェ)]――
産むべきか ←→ 産まざるべきか...
それが最大の...謂わば問題だ...


※考察※
そのまま。
出産すべきか、堕ろすべきか。


歓びの朝も...哀しみの夜も...全ては君の物...
未見ぬ者へ...繋がる歌物語...詩を灯す物語[Roman(ロマン)]...


※考察※
朝=生、夜=死。
生か死かはクロエの選択次第。
未だ見ぬ者=胎内の赤ちゃん。
物語は子へと繋がるのか…。


『風車』が廻り続ける度に 『美しき』幻想が静かに紡がれ
(Le moulin rouge... La belle chose...)
『焔』の揺らめきの外に 『腕』を伸ばす愚かな者達は
(La flamme... Le bras invisible...)
『宝石』をより多く掴もうと 『朝と夜』の狭間を彷徨い続ける
(Le bijyou rubis... Le conte d'un matin et nuit...)
『星屑』の砂の煌めきにも 『葡萄酒』は仄甘い陶酔を魅せ
(Le ficelle d'toiles... Le Vin. Rouge Joie et pathetique...)
『賢者』が忌避する檻の中から 『伝言』は真意を彼らに問うだろう
(Le savant Crepuscule... La message de onze lettres...)
『天使』が別れを告げし時 『地平線』は第五の物語を識る
(La statue de l'ange... Le cinq...)
Roman..
繰り返される【歴史】は【死】と【喪失】【楽園と奈落】を廻り
少年が去った後 其処にどんな物語(Roman)を描くのだろう……


※考察※
Roman内容及び、Chronicle〜Elysion、少年は剣を……。揃い踏みですね。


「傷つく事が怖いかね? 喪う事が怖いかね?
信じる事が怖いかね? だからこそ私は…
そんな君の 話し相手になりたい……」


※考察※
傷つく事=彼の反感を買う事、または子を堕ろす事への自責の念。
喪う事=自らが死ぬ事、または子を堕ろす事。
信じる事=自分を信じないで彼の意見に従うべきか、または彼の意見に反してもなお、彼は赦してくれるだろうか。


君が来た朝を後悔するなら...更なる痛みを産むべきではない...
君が行く夜を肯定するなら...その子もまた《人生(セイ)》を愛すだろう……


※考察※
朝→クロエ自身が人生に胸を張れないのなら、その子の恥と思うのならば、産むべきではない。
夜→自身の人生に胸を張って死ぬ事が出来るのなら、その子もまた、胸を張って生きる事が出来るだろう。


お譲0301ん[Chloe(クロエ)]――
君の哀しみを因数分解(バラ)してみようか?
幸福の最大公約数(カズ)を求めてみようか?
埃を払って...0301ぁ...お発ちなさい...君の旅はまだ続くのだから……


※考察※
埃=しがらみ。
哀しみも幸せも自分で選択し、しがらみに惑わされず、自分の人生を歩みなさい。


0301ようなら[Au revoir(オ ルヴォワール)]――
「お嬢さん[Mademoiselle(マドモワゼル)]…
もう心は決まったようだね
ならば…さぁ…胸を張ってお往きなさい
君は 君の地平線を目指して・・・・・・」


※考察※
クロエは出産と死を決意した。


「ありがとう[Merci(メルスィー)]…賢者さん[Monsieur Savant(ムスィウー サヴァン)]……」
「…探したぞ…Christophe(クリストフ)……」


※考察※
クリストフは檻の中の花に繋がります。


『其処にロマンは在るのかしら…?』


※考察※
ゆかりんボイスなのでHortensia。つまり生。
クロエの子の人生を表現。



私の独断と偏見による解釈はこんな感じです。
陛下の世界はほんと深いです。
違った解釈がありましたら、語り合いましょう(`・ω・´)

閲覧ありがとうございましたm(_ _)m
だからこそ私は、そんな君の、話し相手になりたい。